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2015.10.13

奥只見の山旅…平ヶ岳 2015.10.12

本日はついに…奥只見の秘境と評される平ヶ岳に登る日です。
1完全無欠の桃源郷…これぞ山ヤの理想的風景。

 平ヶ岳に至るルートは長丁場の鷹ノ巣ルートと短時間で登ることができる中ノ岐ルートの2本です。中ノ岐ルートは林道入り口を麓の宿が鍵で管理しており、宿泊者を募って送迎しているルート。一般車進入禁止ですが、バイクでゲートを通過して登る人もいるようです。どちらも昭文社の地図に載っている正規ルートです。私達は清四郎小屋のバスを利用することにして、登りは中ノ岐ルートにしました。清四郎小屋自体が鷹ノ巣登山口の近くにあることから下りは必ず鷹ノ巣ルートで下山になります。ま、一度でどちらのルートも知る意味では理想かもしれません。

2中ノ岐ルートは最初に平ヶ岳沢を渡る。そして山の中へ。

 4時出発なので3時起床。あれだけ降っていた雨は止んだ模様。予報では曇り時々晴れだったけど、外に出てみると満点の星空。宿のご主人が「今日登る人はここ最近では大当たりだよ」と言ったので嬉しかったです。バスはお客さん7人で満車。国道30分+林道1時間の行程。意外にも中ノ岐林道は4割ほどは舗装してありました。終点に着いて驚いたのはそのバスの多さ。8台ほど停まっている。いろんな宿の送迎があるんだ…。もはや、こうなるとどっちがメインルートなのか分からなくなるほど。

 5時半を少し回った辺りで出発。最初に30cm幅ほどの板を渡って平ヶ岳沢を渡る。ここから登山道。地図で見てもかなり効率の良い道で中間部だけ急になっている。登行標高差は約800m。地図では登り3時間となっている。しかし、前に団体さんがいて思うように進まなかったのに2時間で玉子石着。早い…こりゃ、鷹ノ巣登って妬む人もいるわな(笑)。

3超有名な観光名所の玉子石。皆さん、写真だけ撮って通過するだけ。
あの石が落ちたらここには誰も立ち寄らなくなるだろうな(笑)。

4玉子石を後に平ヶ岳のさらに奥へ。快晴。気持ちの良い山の朝。

 玉子石は丸い岩が岩の上に乗っているだけ。大きな地震が来たら落ちてもおかしくない感じだ。皆さん、観光地のように写真だけ撮ってそそくさと立ち去る。なんか見てて寂しい光景。私達は時間的拘束もないので、のんびりと移動。まだ8時前なので木道が凍り付いて滑るから怖い。水場の分枝で宿から頂いたおにぎりで朝食である。なんて贅沢な。

5とにかく何処にいても燧ヶ岳が目立つ。尾瀬のシンボルだ。

6この先が木道終点。平ヶ岳最深部。その名の通り平です。

7山頂を後に次は池の岳へ。ここには姫の池がある。

8ズームすると池塘近くのテラスに人がたくさん集まっている。

 その後は水場を経て山頂へ。天国への階段のようにステップを踏んで標高を上げると人で賑わう平ヶ岳山頂に着いた。標高は2141m。この界隈の平均的な標高だが、その特異な山容は広大な面積と圧倒的なスケールで見る者を驚かせる。なんたる大きさ!ただただ茫然とするばかり。そんな平ヶ岳の木道終点で折り返し、次は池の岳へ。ここには姫の池と呼ばれる大きな池塘があり、池塘越しに見える平ヶ岳は山の雑誌によく載っている。平ヶ岳山頂から池の岳まで40分。全て木道を歩く雲上のトレイル。予想外の快晴に我々の理想とする登山形態ここにありと言った感じだ。

9定番の写真。姫の池越しの平ヶ岳。美しい山です。

10アップで撮ると上部の木道に人が歩いているのが見える。

11人は多いけど、広いので静かです。テラスで最高の贅沢。

 姫の池にはテラスがあり、平ヶ岳や巻機山、そして尾瀬の燧ヶ岳から至仏山など名だたる山が勢ぞろい。この最高のパノラマをつまみに珈琲を頂く。食べるつまみも原信で買ってたくさん持ってきた。何処をどう撮っても絵になる信じられない山容だ。そんな至福の時間はやがて過ぎて10時45分下山開始です。山頂部に3時間以上滞在したことになります。中ノ岐ルートさまさまですよ。

12池の岳からは要塞のように空に浮かぶ巻機山が見えました。天空の城。

13団体のツアー客は中ノ岐ルートへお帰りです。この直後が最も静寂に包まれた。

14下からアップの平ヶ岳。

15引いて見るとこんな感じ。左端の黒い山が尾瀬の至仏山ですね。

 下山は長い鷹ノ巣ルートです。一部でこちらを正規ルートと言っていますが、私が見る限り中ノ岐ルートのが人が5倍は多いかな。下山に掛かると台倉山までの稜線が見えてその長さに無言に。覚悟して下ろう。そう嫁と言いあって下山。白沢清水から台倉山までが特に長く感じたが、台倉山まで来ると今度は燧ヶ岳から会津駒ヶ岳まで展望できるのと紅葉が素晴らしいので癒された。
 しかし、微妙なアップダウンも多く、足の疲労は確実に増してきた。下台倉山からは一気に急なやせ尾根を下るので短時間で標高を下げる。長い。長すぎる。嫁は疲労が激しく、また私も紅葉の撮影に立ち止まる回数が多くてなんと5時間掛かって下山。さみしい雰囲気の国道を10分歩いて清四郎小屋へ。

16名残惜しいですが、下山しなければなりません。

17下山ルート観察。長すぎる。遠望は会津駒ヶ岳。

18下山は紅葉祭り。結構この秋は良い紅葉を見てきたが、それ以上の出来栄え。

19台倉山までが特に長いが、ここまで来れば紅葉がさらに凄いことに…。

20有り得ない美しさ。目がチカチカする。

22台倉山の樹林間から遠くに平ヶ岳が見えた。あんな所から下山してきたのか。

23右上に燧ヶ岳が見えるお気に入りの一枚です。

24右側の尾根上に登山道が見えてます。なにしろ展望の良い道。

25奥只見川から1600mの稜線まで全てこの色あい。
宿のご主人は紅葉の当たり年だと言っていました。納得です。

26紅葉のトンネルに入って紅葉の絨毯を踏んで下山します。

27振り返ると台倉山の稜線までこの紅葉。自分史上最高ですね。

 宿のご主人に両登山道の生い立ちや昔起こった事故などを聞かせて頂いて勉強になりました。以前は中ノ岐林道も一般開放していたそうです。でも途中の林道で車が沢に落下したり、平ヶ岳沢の渡渉で流されて亡くなる人が出たりと事故が絶えなかったとか。それで今のスタイルに落ち着いたそうです。巷では、いろいろ言われていますが、私は基本山頂部でのんびり寛ぐスタイルを通せる中ノ岐ルートをオススメします。
 鷹ノ巣で往復の場合、山頂と玉子石の写真撮ったらもう余裕ないですよね。平ヶ岳滞在の理想ってあの広大な山頂部でのんびりする今回の我々のスタイルだと思います。例えるなら苗場山的な…。事故防止の観点からも余裕の登山計画を!と言う意味でも中ノ岐往復を推したいですね~。

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山歩き」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しています。平ヶ岳、すばらしい景色、解放感、行ってみたい。でもあまりに遠いので躊躇。今私は代休、夏休みで10/10-25まで長期休暇中。日程消化なので無計画です。唯一10/14-16は越後裏三山を縦走しました。遠く燧岳の割れた頭は確認しましたが、平ヶ岳のはどれだかわからなかった。今週は近くの秩父あたりに電車バスで行き縦走しようかと。

投稿: Enokida | 2015.10.18 13:11

Enokidaさん、おはようございます。仕事は以前より楽になりましたか?
平ヶ岳は名前の通り形が丸くて目立たないので、遠くから見ても非常に同定しにくい山なんです。燧ヶ岳の割れた頂きのすぐ近くにあるのですが…。

山頂も登山口も非常に遠い秘境の山です。
さすがに今年は無理でも来年チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

投稿: 吉田 | 2015.10.19 04:52

今晩は 初めてコメントいたします。

私は神戸在住ですが、信州方面の山々へはよく登ったのですが、東北・北海道の山は全然登ったことが無く、定年を間近に控え今まで登ったことが無いこの方面への登山をあれこれ考えているところですが、登ってみたい山ノ一つに平ヶ岳があります。

手元の資料が古いのか、中ノ岐コースの存在を始めて知りました、登山の折には是非ともこのコースをたどって、山上でゆっくりとした時間を過ごしたいと思います。

有難うございました。


投稿: ほろよいりゅうじ | 2015.11.03 21:15

ほろよいりゅうじ様、はじめまして。
平ヶ岳は登山口も、また頂上も非常に遠い山です。
広大な頂上部でゆっくりするために中ノ岐コースを辿る人はたくさんいます。
宿によってシステムがかなり異なるので調べてみて下さい。

神戸からだと、東北や北海道は遠い山だと思います。
緯度の関係で低い山でも森林限界を超えている場合があり、とても魅力的な山が多いです。
山は計画する時にワクワクしますよね。楽しんで下さい。

投稿: 吉田 | 2015.11.04 04:53

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