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2014.08.17

飯豊山縦走2日目 2014.8.13

8月13日(入山2日目)
縦走2日目の今日は稜線歩き。天気も良い予報なので楽しみな日だ。
A13日の朝、大石山への登り。視界が少しづつ空けてきた。

 同室の2人が2時半に起きたので私も目が覚めたが、また寝てしまい次に起きたのは5時。なにやら外の雰囲気が荒れていそうな感じだ。いかにも風が吹き荒れる音で外に出てみると真っ白のガスに強風。この天気が朝だけと願い、朝食を摂って出発したのが6時50分。雨は降っていないが、一応雨具を着ることにした。梅花皮小屋までコースタイムはおよそ7時間ほどなのでのんびり歩いても余裕だ。

 朳差岳から下ってガスの中、道が登りになったので鉾立峰に取り付いたのが分かる。山頂もガスの中。ここから降りて大石山とのコルで休憩をした。休憩後、歩きだすと右手の笹の中から複数回ガサガサと音がする。音の主が分からぬまま道なりに進み、角を曲がった先にサルの群れがいたのだ。その群れのど真ん中にボス猿がいたのだが、その大きさたるや、もはや猿ではなく、動物園にいるゴリラそのもの。これには私もビビって思案に暮れる。あのボスが襲ってきたらさすがにマズい。腕の太さとか人間以上だ。嫁はボスを目撃しておらず、わけを話し、とりあえずその辺にある武器らしき物を身に付けることにしたが、そんな時に限って何もない。

B大石山山頂です。足の松尾根への分枝。

 連中が立ち去るのを待つのが賢明だが、こちらに歩いてきたらどうする?そうこうするうちにまた近くの笹の中でガサガサ音がする。停滞していた時間は非常に長く感じたが、時間とともに群れは去り、その場所を静かに通過できた。寝起きでぼーっとしていたが、これで目が覚めました。大石山に着いて休憩していると単独登山者が無言で朳差方面に通過。ガスは濃いままだが、留まるわけにもいかず、最初のポイントである頼母木小屋を目指す。
 大石山から50分ほど。頼母木小屋も稜線の真上にあり、立地は大胆。水はジャバジャバ出ているし、ビールも冷やしている。着くや否や管理人さんが出てきたが、意外や女性の管理人でびっくり。凄く気さくな方で「水もトイレも自由に使って、寒ければ小屋の中で休憩して下さい」と気遣ってくれた。有り難たや。お言葉に甘えて美味しい水を補給。

C視界はないが、びっしりと咲き誇る花に癒される。

D頼母木小屋の水場。豊富に出ています。

E本当ならここから朳差岳が見えるハズなのに…。

F頼母木山山頂。上部はガスだが、急速に回復しているようだ。

 ここから頼母木山、丸森尾根分枝、地神山と登る山の標高が上がってくる。周囲には花が咲き誇り、まさに稜線歩きの王道だ。この頃から頑固なガスが切れる時があり、先の門内岳方面が見えては消える。元々晴れ予報だっただけに期待したいところだ。最も安全なエスケープルートである丸森尾根との合流点を越えると地神岳に到着。その後も梶川尾根分枝に胎内山と登るが、基本的に快適な稜線歩きだ。この辺りから視界は開け、前方に門内小屋が見えてきた。この小屋は見るからに古いが、場所は絶妙。晩秋の登山でおいてなくてはならない場所にあると思う。

G快適な雲上のトレッキング。暑くもなく至福の時間は長い。

H地神山山頂。知名度は低いがこの山の南北の尾根が下山尾根となっている。

I次は門内岳を目指す。遥か先に門内小屋が確認できる。

J北股岳、梅花皮岳もガスから出てきた。本山はまだ遠い。

Kこんな所を歩いていると自然と笑顔に。日頃のストレスも吹っ飛びますね~。

L北股岳と梅花皮小屋です。いよいよ飯豊の中央部に入った。

N左から梅花皮岳~北股岳~門内岳と小屋。


 門内小屋の管理人は優しく「小屋に入って休憩して下さい」と言ってくれた。この心使いは疲れた登山者に嬉しいもので、山に入る者は皆平等と言った、まさに避難小屋のあり方を改めて考えさせらた。泊まらないのなら小屋に入るな的な態度をする小屋もあるので、言葉を掛けてもらわなければ入りにくいものなのだ。と言うことで休憩させて頂きます。小屋の中でラーメンを作って昼食とした。水場は少し下ったところに清水がある。

M門内岳と小屋。凄い所に建っています。

O_2門内岳。この辺りのお花畑の規模は凄い。

P_2いい感じの緩やかなトレイルが続きます。

Q北股岳に着きました。ここからピークが二千㍍を越えます。

R北股岳からは南部主稜が一望。御西小屋も確認できる。

S_2手前から梅花皮岳、烏帽子岳、本山。北股岳は下りるのが惜しい山頂です。

 小屋を出て南下すると門内岳はすぐ。ここから見る北股岳は実にカッコ良い。そしてここから見る梅花皮小屋の建ち位置ときたら…。飯豊連峰の北部は基本的に稜線が広くないので、風を避けて小屋を建てることは難しいのだろう。どの小屋も実に風通しの良い場所に建っている。ここからは本日最後の登りをこなして北股岳山頂へ。入山後、初めてのオーバー二千㍍だ。北股岳は飯豊のほぼ中央にあることから南部主稜の本山~御西~大日岳が大パノラマで展望できる。
 広い山頂には次から次へと人が訪れ、ここが飯豊中央部の要になっていることを認識させられた。この北股岳から北は比較的メリハリのある山らしい山が多いが、南部を見ると丘状地形も多い。山頂を後にして本日の目的地である梅花皮小屋に到着。時刻は14時40分。眼下の石転び沢が圧巻。人の往来が激しい小屋で実に賑わっている。小屋も非常に大きく、仕組みが分からないがトイレは完全水洗。水場は小屋から30秒、治二清水と呼ばれる水が流しっぱなし。

T梅花皮小屋は大きな小屋で快適そうですね。

Uガスはすっきりと切れました。

V水場は小屋からすぐ。美味しい水です。

Wテントは小屋の一段上に。何処に張っても風を受けます。

 受付をして小屋の北股岳側にテント設営。ちょっと斜めだが、ここが最もフラット。珈琲入れて一服。このテント場、南北を山に囲まれている関係でどうしても東西の遠くの山に目がいきがち。次から次へと人がやってきて、テント場も賑わってきた。管理人に予報を聞くと「明日は曇りだが、稜線にはガスが掛かると思う。明後日以降は雨予報」とのこと。

 予定では明日は御西から大日岳を往復して本山小屋でテントだったが、1日短縮することにした。15日の午前には山を脱出したほうが良さそうだ。よって大日岳をカットし、切合小屋か三国小屋まで進むことにした。食事後は日本酒を飲むが、頭が火照って寝付けない。明日はいよいよ飯豊本山を踏むことになる。それにしてもここは風の通り道で背丈の高いテントは要注意。もちろんアライテントはそれをしっかりと受け止めてくれた。
 入山2日目、ここへきて飯豊の山の奥深さと雄大さが分かってきた頃。本日も行動約8時間と良く歩きました。いよいよ山旅もハイライト。明日は本山を越えて、まずは切合小屋を目指す。

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コメント

梅花皮小屋、20年以上前に行きました。丁度、台風が来ていて、暴風の中一晩、すごしました。当時は、こんなに立派な小屋ではなく、平屋だったと記憶しています。飯豊連峰は、山深く、懐が深い素晴らしいところですね!

投稿: TAKU | 2014.08.17 15:08

TAKU様、お久しぶりです。
飯豊連峰、懐が深いですね~。山好きには堪えられません。
特に本山から福島側下山路が大変長く、最終日は疲れ果てました。
小屋の維持管理もさることながら、小屋番が交代するのに入下山するだけでも大変ですよね。

投稿: 吉田 | 2014.08.17 21:21

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