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2014.08.16

飯豊山縦走1日目 2014.8.12

8月12日(入山1日目)
いよいよ本日から飯豊山縦走登山に出掛ける。予定は4泊5日。
D連峰の中にありこの朳差は200名山指定されている。
この特別扱いの訳は…登って分かりました。山の体積が半端ないです。

 1か月ほど前からいろいろ準備していたが、やはりアクセスや頻繁に変わる小屋の水場関係を調査する中で最後まで予定は二転三転したのだ。車デポ地点は新津駅。6時16分酒田行きの電車に乗るため、3時半起床。駅の敷地内、JR経営のP&Rが300円/日と安く停められるのでそこに停める。中条駅にもP&Rがあるのだが、下山後の回収で新津駅→中条駅間の午後の電車便数が少ないため新津駅を車デポ地とした。

 電車代は670円。7時2分に中条駅に着き、前日に予約してあったタクシーに乗り込む。この時点で我々はタクシーは奥胎内ヒュッテまでしか入れないため、そこから林道を1時間歩くと思っていた。が、運転手さんが「入れないのは一般乗用車だけでタクシーは入れる」と言ったので迷わずお願いした。中条駅→奥胎内ヒュッテのタクシー代は約9,000円、ここからさらに足の松登山口まで行くとプラス500円。と言うか9,500円でメーターを止めてくれた。
 さて、飯豊山のスタート地点である足の松尾根登山口。標高は480mである。まずは1562mの大石山まで登る。9時スタートを予定していが、先のタクシー進入の件で有り難く8時スタートとなった。今日、稜線まで上がることを考えると、初日のこの1時間は心理的に凄く助かった。

A奥胎内ヒュッテからここまでは歩くと1時間。早朝は300円で乗合タクシー有り。

 登山道はいきなり雰囲気の良いブナ林。しかし、尾根に取り付くと容赦ない急登。お盆なのに暑くないのが救い。重いザックが肩に食い込み、嫁も私も無言の登りとなった。本日は予報では昼頃から寒気が強くなり、午後から雷雨だとか。目的地は朳差避難小屋。遠い。結構登った感がある姫子の峰でまだ標高780m。次は滝見場、そしてヒドノ峰。ここまで上がると主稜線の頼母木山周辺が見えて風も心地よい。ここから水場分枝まで下る。そして大石山まで延々急登が続くが、これが辛かった。しかもイチジ峰辺りから予報通り雨が降り出す。雨具を着ての急登はさらに辛い。ようやく着いた大石山では単独登山者が休憩中。しばし情報交換してその人は頼母木小屋に向かった。

B尾根は急だが実に登りやすい。良い登山道です。

 我々は朳差岳を目指すのだが、厄介なことに途中で鉾立峰越えが義務付けられている。この山、非常に尖っています。それは先週の二王子岳から確認済み。降りしきる雨の中、大石山から下る。一段上がって暫くして急登になった。ここまでバテたのは久々です。足が重く、嫁に遅れをとりだした。何度も何度も休憩し、家から凍らせたプラティパスは解けないで水分補給もままならない(涙)。咲き乱れる花々が疲れを癒してくれるなか、ガスで何も見えないまま狭いピークに立った。ここが鉾立峰だ。風が強いせいか時折ガスが切れる時があり、朳差が見えることがある。非常に大きな山容の朳差岳、小屋も大胆な場所に建っていた。

C山頂から見た朳差岳避難小屋です。山頂至近。居心地の良い小屋です。

 鉾立峰から朳差岳間はさほど苦しい登りはなく、あっけないほど短時間で着いた。15時。小屋に入ると1階に単独1名、2階に2名(男女)。1階の男性は小屋の部屋の中でタバコを吸っている。いまだにこんな輩がいるんですね~。「1階空いてますからどうぞ」と言ってきたが、もちろん我々は遠慮して2階に上がった。2階でザックの物を出して乾燥しつつ、水場に行く。水場は余り良い環境ではなく、僅かな流れで小さな池になっていた。たまり水なので煮沸して使用する。

 同じ2階の2名は若い男女。大石ダムから登ってきたらしい。少し情報交換するうちに空が明るくなってきた。夕方5時を回ると周囲の山々も見えてきたので、みんな山頂まで登りだす。小屋から山頂は5分もかからない。我々も山頂に向かう。飯豊北端の山”朳差岳”、非常に大きな山でこの山を知ったのはもう20年近く前、ある山岳雑誌出版の写真集で見たのがきっかけ。当時は山のボリュームも去ることながら、その強烈な小屋が印象に残っていた。なんて大胆な場所に建っているんだと。

 しかし、遠い山だったので、登る機会にも恵まれなかったが、新潟に来てからは何度も計画をしては流れていた。特に2年前は今回みたいに本気で計画をしたが、天候の都合で流れてしまったのだ。そんな特別な朳差岳に立って少し感動。ガスはみるみる切れて日本海に浮かぶ佐渡までくっきりと見える。先週登った二王子岳も見える。南部の主要山岳地帯は北股岳辺りを中心にガスが掛かっているが、頼母木小屋辺りが目立って確認できた。

F山頂に行ってみるとガスがみるみる切れてきた。太陽のちからは凄い、感動!

Gあの雨を考えると信じがたい光景。太陽は中越の海に沈み暮れてゆく。
先週登った写真左手の二王子岳が大きく佇んでいた。夏山満喫。

H大石山から鉾立峰と歩いた軌跡が分かる。鉾立峰は巻道作ってほしいな。
その奥の尾根は胎内尾根で以前は登山道があったそうな。

I南部主稜に雲が掛かっていたが、ここから見た飯豊山がいかに大きいか分かる。
頼母木小屋が白い点で確認できる。しかし、雄大な光景だ。

K薄い雲が沸いては消えて、ブロッケンまで出て居心地最高の山頂でした。

 山頂に40分ほど滞在しただろうか…予報では明日は晴れ時々曇り。本山行で最も天候に恵まれた日になる予定。目的地は北股岳を越えて梅花皮小屋である。朳差スタートなら門内なら近過ぎるし、御西小屋だと遠すぎるのだ。今日は予想外に水に苦労したので水が豊富な小屋がいいな。5日間に渡る長い旅なので、日本酒をペットボトルに移して持参した。毎日少しづつ飲むのが楽しみ。8時就寝。穏やかな夜だった。

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