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2014.02.26

関田山脈彷徨 (森の家~宇津ノ俣峠~照岡牧場)2014.2.26

2月26日、確かに予報通り晴れました。しかし、PM2.5の影響で…。
P1000632_2稜線上の池周囲はブナに囲まれて天国的様相。

 新潟・長野両県にまたがる関田山脈は豪雪の山。新潟県側は急峻な谷と尾根で形成されているのに対し長野県側は実に広々とした穏やかな斜面が多い。よって全長80kmに及ぶ山脈にあってスキーで滑るのに適した斜面の殆どは長野県側にある。一番人気はブナで有名な最高峰の鍋倉山。ただ、他にも要所要所に楽しい斜面があるのも確か。そんな幾つかある魅惑の斜面を探ってみた。
 
 ただ登って同じ斜面を滑るのでは楽しくない。かと言って稜線歩きも楽しくないので、できる限り短くしたい…そんなあくまでも”スキーツアーに特化した”と言う考え方で私の見立てたルートは鍋倉山~天水山間に大雑把に5本。①温井(土倉)→梨平峠→羽広山②柄山→牧峠→花立山→柄山③柄山→宇津ノ俣峠→照岡牧場④さかえ倶楽部スキー場→P1094→西大滝⑤さかえ倶楽部スキー場→三方岳→天水山→森宮野原駅。あとはこれらに除雪状況やテントなのかワンデーなのかでアレンジが変わってくる。が…稜線歩きは苦痛以外のナニモノでもない。斜面を滑りながらのテントに魅力は感じるが、時々現れる深い沢に地形の読みが要求される。本数は少ないながらも電車も活用できる。
 
 とりあえず、今回は柄山の森の家を拠点に照岡牧場周回、周囲の地形把握で行ってきました。天候はこれ以上ない快晴!だが、大陸からのPM2.5の影響で関田山脈から野沢の毛無山が見えない状態。遠目に視界がぼんやりって感じでした。森の家に行く前に西大滝駅付近の雪の状態だけ見て柄山に上がる。小雪なんだろうけど、そこはまだ2月。駅付近にもたっぷりと雪はありました。

1正面は花立山。PM2.5で霞んでいる。
赤↓右から周り込むルート。それにしても広い。

2登っていると右手に滑る尾根とP1022が見えてくる。なんとなく鍋倉っぽい。

3小さな峠状の地形を越えるとカールの中へ。

4半端なく綺麗な斜面です。ここ滑って戻るルートでも満足できるか?

 森の家に車を停めさせてもらい、受付で登山届けに記入。森の家が管理しているクロカンコースにポールが立っているので、それを途中まで行けばよいとアドバイスを受ける。9時出発。すでに暑い。夏は田圃であろう広大な雪原をひたすら歩く。距離感が麻痺するほど広く長い。この辺り、鍋倉以上にスノーモービルのゲレンデ化しているようで、この日も遠くの尾根に登っていくのを確認した。暑い。初めてのルートはとかくミスしたり、要領悪く登ったりするもの。しかし、ミス無く上手い具合に花立山の北面カールに入った。長野の山川さんが2度滑ったカールである。非常に綺麗な斜面で雪付きもよさそうなのでいつか私も滑りたいもんだ。暑い。

5稜線上は全て両県で地形が違う。もちろん雪の付き方も。

6遠くに野沢が見える。空気は乾燥している。日差しが2月とは思えん。

7南方向を見ると花立山が近くに。火打も遠くに見える。

8上越側です。地域的には牧区になるかな。

9雪のオブジェ。

10スキーワックスの剥れカスみたい。湿度が低い証拠。

 稜線に登りあげる場所は緩い雪屁状になってはいるが、標高が低いこともあり、張り出しは小さい。普通に登れる。当然だが、稜線に出た途端、上越側が見えてちょっと感動。汗が止まらない。さすがに山の稜線だ。雪のオブジェ多数。遠くに薄っすらと毛無山や苗場山確認。越後三山も見える。ここからコブをひとつ越えて宇津ノ俣峠着。上越側は超特大ボール、聞きしにまさる大斜面。ここからもうひとつコブを越えて目的の尾根であるP1022を目指す。稜線はうねりが激しく、雪屁もあり、苦痛そのもの。時々長野側に降りると今度は視野が狭くなってこれまたストレス大。
 地図上の池を越えると歩きやすくなり、周囲も綺麗なブナ林になった。目指すP1022もすぐそこ。ピークはひたすら白く丸かった。南に目をやると鍋倉山までの稜線が新鮮。柄山から辿ってきたルートが手に取るように分かる。が…斜面を見下ろすとモービルのトラックが。残念だが、滑るしかない。幸い尾根はかなり広く、トラックのない場所を選んで滑る。牧場が見下ろせる場所に出るとこの斜面の規模の大きさを実感できる。アプローチは無駄ではなかった。

11ここを下ったところが宇津ノ俣峠です。

12山脈北部遠望。

13左が菱ヶ岳。右が三方岳。

14菱ヶ岳アップ。登るだけならゴンドラ降りて30分。

15滑る尾根は真っ白。その2本向こうの白い尾根は西大滝への尾根。

16宇津ノ俣から見た上越側の巨大ボールです。

17上と同じく。ここ、滑ってみたいけど、滑ったあとどうするか…。

18池の近くまで来ました。実にのんびりした風景。
写真中央奥がP1022です。ブナが瑞々しい。

19ここいらでテント張って何度もいい斜面滑りたいです。

20振り返りみた鍋倉方面。稜線歩きがいかに苦痛か分かる写真。

21_2P1022に着きました。なんて丸くて広いんだ。

22牧場まではかなり標高差もある。

23開放感が堪らない。

24木の生えていない尾根を滑ります。

26辿ったルート。

27花立山の北面カール。

 尾根は呆れるくらい広く長い。滑っても滑ってもなかなか牧場には辿りつけない。ようやく斜度が緩み牧場と思しき場所に下りたら、牧場管理の小屋なのか人工物が見えてきた。スキーのストックで漕ぐようになると雪に埋まった林道脇をのんびりと流す。暑い。アウターなんて着てられないので、脱ぐ。途中から柄山に入る橋を渡るのだが、その位置を把握しないといけない。が、スノーモービルのトレースがあったので、その方向に行くと巨大な橋があった。もちろん大量の雪が乗った橋なので、スキーのまま渡る。渡っているときに後ろから数台のスノーモービルが追い抜いていった。結局柄山集落まで板を外すことなく快適なツアーであった。森の家まで15分ほど歩いて帰着。受付でお礼を言って土倉と羽広山の斜面を見て地形把握。帰りは定番の道の駅千曲川で買い物。

28春の雪でした。

29牧場が近くなってきた。しかし、モービラーのトラックが。

30メローな斜面が長く続く。テレマーク向き。

31振り返る。

32雪に埋もれた林道に出た。

33スキーのまま橋を渡る。

3415分ほど歩いて森の家に戻ってきた。

35久々に来た森の家は癒される。

36帰りはやっぱりここ。

 確かに温井⇔鍋倉山は完成されたルートだけど、アプローチが長いのも事実。柄山周辺を拠点にした場合、それらを解消できるとしたら、やっぱり牧峠~宇津ノ俣峠間になるのか。花立山からの下山ルートは調査、再考の余地がありそう。なんにしても”猫も杓子も”って考えを捨てないとルート開拓ってできません。3月にまた訪れたいと思います。
Gps1_2地図じゃ分からん良い斜面がいっぱいある。

Gps2赤は今回辿ったルート。オレンジは課題。

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